背景とビジネスニーズ:
M社は、東南アジア地域の大手金融ポータルサイトで、ローンからクレジットカードまで、様々な金融商品に関する価格比較サービスを提供しています。2017年、M社は商品ポートフォリオの拡充を図るため、自動車保険の価格比較サービスをポータルサイトでいち早く開始することを計画しました。
課題:
自動車保険のリアルタイム見積りを提供するためには、自動車保険会社の基幹システムとの連携が必要であり、保険ITの業務領域では大きな労力を要し、複雑な要件に対応しなければなりません。フィンテックのスタートアップ企業である同社は、関連する業務機能やノウハウを持たない一方、コスト効率よく短時間で接続を実現したいと考えていました。
プロジェクト概要:
ミドルオフィスソリューションであるInsureMO®は、契約のライフサイクル全体をカバーする損害保険、生命保険、医療保険事業向けのコンテナ化されたマイクロサービスとAPIを備えた保険PaaSプラットフォームで、サードパーティーによるアプリケーションの開発を可能にします。
M社は、金融ポータルと保険会社の基幹システムを接続し、APIコールで自動車保険の見積もりを提供するミドルオフィスとして、InsureMOを選択しました。実際の画面(UXとUI)は、消費者に一貫性のあるユーザーエクスペリエンスジャーニーを提供できるようにM社が開発し、管理しています。
特筆すべき成果:
InsureMOのAPIを呼び出すことで、M社は5ヶ月以内にシンガポール国内の保険会社6社に接続することができるようになりました。PaaSプラットフォームは、クラウドと分散アーキテクチャにより、予想外の膨大なビジネスボリュームに対応する高いスケーラビリティと俊敏性もM社に提供しています。InsureMOは現在、M社が毎日数百人の顧客に自動車保険の見積もりを提供できるようサポートしています。